イギリス戦争学留学記 at KCL

英国キングスカレッジロンドンの戦争学部修士課程に在籍する予定の者です。

リーディングの勉強に米国のアトランティック紙を勧める理由

前回の記事では日刊英字新聞を安易に購読せず、その代わりにやさしめの週刊誌を読むべきと書きましたが、僕がダントツで一番勧めるのが

The Atlantic(アトランティック)紙です。

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日本での知名度はそこまで高くありませんが、アメリカではあのニューヨーカー紙と並べて語られるとても有名な雑誌です。実はこれ、週刊誌ですらなく年に10回発行されれるので前回のおすすめの週刊誌では話しませんでした。しかしネット購読すれば毎月の配達まで待つ必要も無いので心配いりません。

米国政治、文化、テクノロジーなどの報道欄がある中で特に僕が好きなのは国際報道欄です。アトランティック紙のホームページでGlobalと書いてあるセクションがそれです。1日平均2記事がこの欄に乗るので、これだけ読めば無理なくこなせる量だと思います。

面白い記事ばかりで、例えば「地政学の逆襲」、「バルカンの亡霊たち」などで名高い外交ジャーナリストのロバートカプランが2016年まで30年間この雑誌の国際報道欄でジャーナリストとして働いており、購読すればそれらの記事が読めます。

オバマ・ドクトリン」という超有名論文(国際政治学とかの大学院のリーディングで多分出てきます)をこの紙に載せた、外交・安全保障分野でとても著名なジェフリー・ゴールドバーグがアトランティック紙全体の編集長として働いており、彼のもとで外交等の国際報道が重視されていると思います。

 

扱われる地域は世界中に及んでいて、これを読めば国際情勢についてより詳しくなれると思います。

それが良く分かるように、これまで20日間の記事のタイトルを書きだしてみようと思います。

 

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5月22日

「香港の終わり」

「世界中のコロナウイルス対策」

「今週の写真」(毎週世界中で取られた30枚前後の興味深い写真が載せられます。一例として下の写真)

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5月21日

「コロナの中でのラマダン」

「香港の革命歌は北京への挑戦」

5月20日

「英国政治:コロナ危機でも政治団結出来ず」

5月19日

「優雅なフラミンゴ」

5月18日

「コロナ後に来る地政学的変動の恐怖」

5月17日

国際報道欄は記事無し

5月16日

「ついに台湾の時が来た。」

5月15日

「コロナに付け込んで。中露は南極火事場泥棒」

5月14日

「何故私は”Believe Women”運動(米国のMeToo運動の事)を一切信じなかったのか」

「なぜ米国は他国から学ぶことに抗うのか」

「米国の民主政治はコロナ危機を乗り越える」

5月13日

「指導者たちがマスクを着用するスロバキアから得られる教訓(トランプはなぜかか頑なにマスク着用を拒む)」

5月12日

「コロナ危機に他人で一杯の部屋に気兼ねなく入れる日はいつになるのか?」

「2020年写真コンテスト:自然部門」(下は例)

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5月11日

「ロシアの米国大統領選介入:プーチンは次の選挙を盗みとるつもりだ」

5月10日

「ブラジルの現在の惨状はまだ始まりに過ぎない」

5月9日

記事無し

5月8日

ベネズエラのコロナ危機が他国とどう異なるのか」

「今週の写真」

5月7日

パキスタンラマダン実施決定を取りまく緊張」

5月6日

パンデミック中の動物たち」

「中国による国際機関への金が中国の国際舞台での影響力向上に役立ちつつある」

パンデミックが世界中の独裁者たちの剤弱さを露呈した」

 

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こんな感じになってます。

個人的に残念なのは、コロナ危機のせいで記事がコロナ関連の出来事に集中している事。いつもはもっともっと広いトピックを扱っているのでそれを読者の方々に知ってほしかった。

大体一日に記事が二つくらいだというのがお分かりいただけたでしょうか?もしこれらを読んでしまってまだ読みたい場合は他の欄の記事を読んでみればいいのでは?

 

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